鹿児島の探偵というお仕事~少年~
鹿児島の探偵というお仕事~少年~
※当ブログ記事はすべてノンフィクションです。
そろそろヤバイなと思い、マスクを買いに薬局へ・・・
全部売り切れました!みなさん、何箱も買い占めて
関西方面の身内に送っているみたいですよ・・
発注かけてますが、入荷は未定です・・・・
甘かった・・・しかし、関西方面に送って、鹿児島で発生したらみんなどうするんだろ・・・
今週中には、鹿児島にも来そうな気がするのですが・・・
情報では、病院横にある調剤薬局には在庫があるとの情報・・・
皆さんからのマスク在庫情報をお待ちしています・・・・・
鹿児島の探偵というお仕事~少年~
今日は現職時代の昔話を少々。少年係だったころの話です。
少年係は、「地獄の係」ともいわれます。
警察官になってやりたくない係ベスト3の2位です。
ちなみに1位は交通捜査係(事故係)で、3位は鑑識係かな・・・(笑い)
とにかく仕事が溜まる・・休み無し・・
普通、窃盗は刑事一係の盗犯係
暴行傷害殺人強盗などは刑事一係の強行犯係
詐欺等の知能犯は刑事二係
と、係別に専門が別れ、処理されるのですが・・・
被疑者が少年なら、全ての犯罪(交通事故は除く)は少年係が処理します。
当直勤務中、110番で「暴行事件発生!被疑者は少年数名・・」という通報が入ると
刑事当直の先輩がニヤリと笑って「さあ行こうか!手伝うよ!」
鑑識の先輩が、「まあ、頑張っていくが~」
その鑑識の先輩と今、アルゴスユニットの仕事を一緒にしているわけですが・・・(笑)
おかげで、さまざまな事件を処理するので、少年係はかなり腕が上がります。
ほかの部署に応援に行っても、潰しが利くと重宝されるのも少年係です。
少年係は・・事件はボンボン発生する・・・未決処理はたまりまくる・・・デスパレードです。
また、学生だと学校がありますので、取調べをするのは、土日祝日が主。
休みはありません・・春休み・夏休み・冬休みは連日取り調べ・・・
少年係だったころは、休んだ記憶はほとんどないですね。
取調べの手法には大別して2種類。
叱ったり、なだめたりして落とす激情型と
矛盾点を突いて落としていく理知型があります。
まあ、師事した先輩の取調べテクニックを踏襲していくことがほとんどなのですが・・
私自身は、師事した先輩というのが穏やかな人ばかりでしたので、
全部話しを聞いたあとで、矛盾点を一つずつ潰していき、最後には
自供せざるおえなくなるところに追い込んでいくというスタイルでした。
取調べに時間はかかりますが、冤罪などがおきにくいスタイルです。
あるとき、ファミレスで食い逃げ事件発生。
不良少年グループが関わっていたため、すぐに主犯格の少年がわかりました。
同じ食い逃げの余罪が3件あるとのことで、任意同行。
上司からは「最近調子に乗ってるから、取調べを行い、逮捕せよ!」との指示。
仕事溜まってるのに、身柄かよ・・・食い逃げなのに・・身柄かよ・・と思いながら
まあ事件に大小はないのですが・・・
主犯格の少年とも顔なじみ。調べを始めてすぐに、2件は自供。
しかし、逮捕の主軸としてこちらサイドで狙っていた1件についてだけは
「絶対やってない!」とのこと。
少年は最初から逮捕されるなんて思いもしてませんので、嘘をつく必要はない。
2件は自供し1件は否認。
上司からは「はよ落とさんか!」とせっつかれる・・・
取調官の意地とでもいうか、少年は俺には嘘はつかないという変な自信だけで
上司や他の係員を敵に回して、少年の味方に回ってしまうという変な状況・・・
結局、自供した2件のうち、1件を逮捕要件にして無銭飲食で逮捕しました。
「ガッテ(怒って)落とさんか!」昔はそんなことが日常だったわけです。
今思うと冤罪を生む温床だったような気がします。
まあ、当時は冤罪とか考えもせず、ただ、自分の取調べスタイルを崩したくないという
プライドと、矛盾点を潰していき、最終的に参りました・・と被疑者を落とすという
S的な楽しみを追求していただけなんですけどね。
日々、心理戦の真っ只中でした。その心理戦は民間でかなり役に立っています(笑)
少年非行は環境じゃない。
片親でも貧乏でも、まともに頑張っている少年はたくさんいる。
誰のせいでもない。自分自身の弱さなんだよ・・・・・
よく少年たちに言い聞かせていた台詞です。
If you fight, We become your sword and shield.
~あなたが戦うのなら我々はあなたの剣と盾になりましょう~
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