鹿児島の探偵というお仕事~尾行~
鹿児島の探偵というお仕事~尾行~
※当ブログ記事はすべてノンフィクションです。
暑いですね・・・夏みたいです。
クーラーかけるほどではないので車の窓を開けて走ってますが汗がにじみます。
今回は、「尾行」のお話し。
本職時代、さまざまな尾行を行いました。
また、専門課程の学校教育でも、特殊犯捜査の中で、模擬身代金誘拐事件を題材に訓練なども行います。
追われている自覚のある者と、自覚のない者を尾行するのとではかなりの違いがあります。
追われている自覚のある者を尾行する場合は、数チームで尾行をします。
替えの服なども持って、ころころ服装を変えながら、尾行していくわけです。
尾行に慣れた人間数人で尾行をやると、仲間の存在までわからないくらい、みんな周囲に溶け込んで行きます。いわゆるオーラを消す感じですね。
尾行をする前、かならず対象者を360℃から観察して、全体の雰囲気をつかみます。
そして、「靴」覚えます。
普通は、「服装を覚えるんじゃないの?」と思われるでしょうが・・・・
もちろん服装も大事です。
しかし、服装だけに気をとられていると、対象者を見失ってしまう可能性があります。
同じような背格好で似た服装をしている人は思いのほか多いものです。
上着一枚脱いだだけで、服装のイメージはがらりと変わります。
しかし、靴を履き替えるということはまずありませんから!
尾行に慣れていない人は、いつ尾行がばれるかドキドキしながら尾行を続けます。
それが追う者の心理です。しかし、まず、バレることはありません。
すぐ後ろをついて行っても、対面で目が合っても、尾行終了後に対象者に聞くと、目が合ったことさえ覚えていません。
いかに自然に振舞うか、これが一番難しいところです。
また、対象者を見つめながら尾行するということもありません。
人間は不思議なもので視線に敏感です。
ですから、対象者を目の端に置きながら全体見渡して尾行をします。
宙をボ~っと見ながらという表現が一番あってると思います。
剣道とか武道の心得がある人はわかると思いますが、「遠山の目付け」というものがあります。
あんな感じでしょうか・・・
尾行にはいろいろな技術があります。交差点のわたり方、距離のとりかた、追い越し・待ち伏せ・対面・・・
「臨機応変&経験&大胆さ」がものを言う技術です。
そして最後に、大切なこと・・「匂い」です。
目が合っても相手は覚えていません。(視覚情報)
だけど、匂いは強烈に覚えているもんです。(臭覚情報)
タバコ・オーデコロン・香水など・・プロは匂いをまといません。
If you fight, We become your sword and shield.
~あなたが戦うのなら我々はあなたの剣と盾になりましょう~
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